ブログの執筆に適したエディタは何か?
これ、なかなか難しい問題ですよね。
僕もブログを初めてからずっと悩んでいました。
しかしこの度、おかげさまで、この難問に対する答えを見つけることができました。
その答えは……
「Atom」!!
というわけで、その結論に至った経緯をまとめます。
僕のエディタ遍歴
エディタ遍歴はこんな感じ。
まあ、Webの仕事をやってる人はみんなこんな感じになるのではないでしょうか。
Jedit
↓
Dreamweaver
↓
mi
↓
サクラエディタ
↓
Coda
↓
Coteditor
↓
Brackets
で、以下の通りに使いわけてました。
- メモ:Evernoteとか
- DTPの仕事:Coteditor
- Webの仕事:Brackets
ただ、正直、ブログの記事を作成するにはどれも一長一短なんですよね……。
そこで、ブログの執筆を目的に、改めてエディタを選びなおすことにしました。
ブログエディタにはどんな機能があるといいのか?
しかしブログエディタを選ぶ前に、自分が何を求めるのかをはっきりさせておく必要があります。
とりあえず、少しだけブログ運営をしてみて必要だと思ったのは4点。
- ファイルが扱いやすいこと
- HTML化しやすいこと
- クラウドに保存できること
- 無料であること
1. ファイルが扱いやすいこと
EvernoteやMacのメモみたいに、いちいちファイルをダブルクリックしたりせずに開けるものが理想。
なので、Coteditorやサクラエディタのような一般的なエディタはここでほとんどが脱落します。
2. HTML化しやすいこと
ここがポイントでしょうか。
ブログを書くのってHTMLの編集作業に相当時間をとられるので、HTML化しやすいかどうかが大きな鍵になります(実際に、ここが大きな決め手になりました)。
3. クラウドに保存できること
クラウドは必須。
外付けハードディスクドライブって手もありますが、クラウドの方が便利なわけですからクラウド一択とします。
ただ、これまでの経験上、パソコン以外のデバイスでテキストを作成することはなかったので、iPhoneなどのスマホと同期できるかどうかは重要視しません。
4. 無料であること
無料であることは大切です。
僕が底辺だからってのももちろんありますが、でも僕は基本的に有料のソフトを信用してません。
あの〜、アドビとかグーグルのような大手は別として、中小企業とか個人が開発したアプリってなくなる可能性が非常に高いんですよね。
いきなり使えなくなるのとか本当にもう勘弁なんで。
ブログの執筆に向いてるエディタ7つを徹底比較!
というわけで、前述した4つの項目を主眼においてエディタをチョイス!
結果、7つのエディタが候補に挙がりました。
- メモ
- Evernote
- Haroopad
- Kobito
- bear
- Brackets
- Atom
では、順番に見ていきましょう!
メモ
Macに標準搭載のアプリ。
iCloud経由で様々なデバイスと同期ができるなど、非常に使い勝手がよい。
しかし、欠点が2点あります。
文字数がカウントできないこととHTML化するのに便利な機能が一切ないこと。文字数はAppleScriptでカウントできるようにすることも可能ですが、正直面倒。
よって不可。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:普通のエディタと同じ
- クラウド:対応
- HTML化:不可
- 料金:無料
- 文字数カウント:不可
- 互換性:Macのみ
Evernote
ありとあらゆる情報を取り込むことのできるアプリであり、先駆者。
ただ、もうEvernoteの時代は終わりつつあります。
僕も昔ヘビーユーズしてたんですが、iPhoneとの同期がうまくできなくなって卒業。もちろん、文字数カウント機能、HTML化を楽にしてくれる機能はありません。
よって不可。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:普通のエディタと同じ
- クラウド:対応
- HTML化:不可
- 料金:60MBまで無料
- 文字数カウント:不可
- 互換性:Mac、Win、Linux
Haroopad
一昔前にブログ界隈で高く評価する声が多かったのがこれ。
Markdown形式のエディタで、最終的にHTMLにエクスポートすることも可。おまけに文字数カウント機能もついてると。
でもね、もう長らくアップデートされてないのと、韓国製のソフトでセキュリティに問題があるとのことで、当然却下。
ただ、Markdown形式のエディタだとHTML出力機能がついているから、ブログ執筆にぴったりかも。
- 操作性:普通
- 書きやすさ:Markdownで書きやすい
- クラウド:非対応
- HTML化:可
- 料金:無料
- 文字数カウント:可
- 互換性:Mac、Win、Linux
Kobito
Markdownで記述できることが売りのアプリ。
しかし、Qiitaとかいうサイトに登録しなきゃ使えないし、課金しないとクラウドに対応しないそうです。
ちなみに、クラウドはDropbox経由でデバイス間の同期が可能になるとのこと。
悪いアプリとは思わないけど、お金を払ってまで使うメリットもないかな。
よって不可。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:Markdownで書きやすい
- クラウド:対応
- HTML化:可
- 料金:480円/月でクラウドに連携可
- 文字数カウント:不可
- 互換性:Mac、Win
Bear
洗練されたインターフェースを持つMarkdownエディタ。
無料版だとクラウドに保存できないんですが、ブログ執筆に必要な機能はすべて備えているような感じ。
ただ、やはりこの手のアプリはいつまで開発が継続されるのがわからないところがこわい。
少し悩みましたが、今回はご縁がなかったということで採用を見送ることに。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:Markdownで書きやすい
- クラウド:対応
- HTML化:可
- 料金:150円/月でクラウドに連携可
- 文字数カウント:可
- 互換性:Macのみ
Brackets
HTMLエディタなどと呼ばれ、Web屋とかプログラマーたちによく使われているアプリ。
オープンソースなので、簡単に開発が終了することはなさそう。
個人的に使い慣れていることもあって、最初はBracketsにてブログ執筆環境を整えようとしたんですよ。
拡張すればMarkdown形式に対応させることができる上に、文字数カウント機能も付け足せるので、これがファイナルアンサーになるんじゃないかと……。
だがしかし。
Markdownで記述したテキストをHTMLにエクスポートできなかった。
これは致命的。
よって却下。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:拡張することでMarkdownに対応
- クラウド:非対応
- HTML化:不可
- 料金:無料
- 文字数カウント:拡張することで可
- 互換性:Mac、Win、Linux
Atom
というわけで真打登場。
これもWeb屋さんたち御用達のアプリで、オープンソース。
結果的には、Bracketsでできなかったことが全部これでできたので採用決定。
BracketsにはないHTMLへのエクスポート機能があるほか、Bracketsよりも日本語フォントをキレイに表示できるのがとても気に入りました。
ただ、クラウドには対応してないので、自分でテキストファイルをiCloudと連携させる必要があります。ウィンドウズの人はOneDriveなんかと連携させるといいと思うよ。
- 操作性:非常に良い
- 書きやすさ:拡張することでMarkdownに対応
- クラウド:非対応
- HTML化:可
- 料金:無料
- 文字数カウント:可
- 互換性:Mac、Win、Linux
ブログエディタにAtomがおすすめな理由
「エディタを変えたら、文章を書くスピードが大幅にアップした」みたいなことは起こらないと思うんですが、ブログ記事を作成する上で面倒臭いのはテキストをHTMLに変換することだと思うんですよ。
Atomなら、Markdownで記事を作成してHTMLにエクスポートすればいいだけだから、記事のHTML化が本当に楽。
結果的に、執筆速度を大きく上げることができます。
おまけに無料。
クラウドに自動でデータを保存してくれる機能はついてないのでそこは自分でやる必要がありますが、iCloudなら5GBまで無料で使えますし、そういったクラウドストレージサービスをうまく使えば、すべて無料でブログ執筆のための環境を整えられると。
ちなみに、無料で使えるクラウドストレージサービスの容量はこんな感じ。
- iCloud:5GBまで
- OneDrive:5GBまで
- Google Drive:15GBまで
正直、5GBもあれば、ブログの記事や画像はだいたい保存できるんじゃないでしょうか(大規模な商用ブログでもない限り)。
というわけで、ブログエディタにはAtomが絶対におすすめ。
あとがき
WebとかHTMLに詳しくない人には敷居が高そうに見えるAtomですが、使ってみると結構簡単です。
よかったら使ってみてください。