諸星大二郎

諸星大二郎のおすすめ短編漫画ベスト10|短編ならこれ!

moroboshi-daijiro-tanpen

漫画におけるブラック・コメディの最高峰と言えば、もちろん諸星大二郎。

その素晴らしさは、短編作品というフォーマットにおいて特に顕著なんじゃないかと個人的に思うわけです。

ただ、短編集がたくさん出ているので、正直どれを読めばいいのかがわからないって人も多いのではないでしょうか。

というわけで、諸星大二郎のおすすめ短編漫画を10作ご紹介。

諸星大二郎のおすすめ短編漫画ベスト10

10位 詔命(しょうめい)

mdt-shoumei

[出展:諸星大二郎]

わかりやすいブラック・ユーモア。

庶務課の公務員の男が、地震予防課というわけのわからない部署に配属される話なんですが、都知事が男に言うんですよ。

「公務員は都民の礎です。やはりそうあってほしいものです……」って。

でも、この言葉は比喩でもなんでもなくて、本当に礎になるっていう笑。

現代と民話をわかりやすくつないだ佳作でもあります。

9位 鎮守の森

mdt-chinju

[出展:諸星大二郎]

男が田舎に帰り、昔よく遊んだ鎮守の森で子供たちと鬼ごっこをしたら、本当の鬼に捕まります。

本物の鬼笑。

『詔命』の応用編とも言えますが、そこにパラレルワールドの要素が加わって、エンターテイメント性が一気に上がってます。

諸星先生のストーリーテリングの上手さを堪能できる作品。

8位 生物都市

mdt-seibutsu

[出展:諸星大二郎]

これがデビュー作になります。

SFとしてのクオリティが高いが故に、編集部が既存のSF作品のパクリじゃないかと疑って筒井康隆にお伺いを立てたという逸話は有名ですね。

ストーリー的には単純で、動物などの有機物が機械と融合していくという話。

エヴァンゲリオンを見ている人にとっては別に目新しくもないテーマかもしれませんが、これ1974年の作品ですから。

7位 カオカオ様が通る

mdt-kaokao

[出展:諸星大二郎]

カオカオ様という謎の生物が、色んな町を通り過ぎていくという話ですが、カオカオ様の正体は最後まで明かされません。

でも、それを見る町の住人すべてにその住人なりの見方というものがあります。

カオカオ様はもちろん異世界のもの。

異世界は必ずしも現実の正反対に存在するわけではないってことですね。

6位 ぼくとフリオと校庭で

mdt-hurio

[出展:諸星大二郎]

小学生のぼくとフリオが学校帰りに異世界に紛れ込む話。

一言で異世界と言ってしまうとちょっと安っぽくなってしまうんですが、決して「ありきたり」な異世界ではないです。

大人向けに間口が広がっているのが諸星流。

5位 桃源記

mdt-tougen

[出展:諸星大二郎]

中国の古典『桃花源記』を元ネタにした中国古典もの。

陶淵明が川の上流にある洞窟を抜けて桃源郷を見つけるというストーリー。

桃源郷の実態と人生論がリンクして、とんでもなく壮大な展開に笑。

中国古典ものということでちょっととっつきにくくはあるんですが、読んでみると完成度の高い作品であることがわかります。

4位 男たちの風景

mdt-otokotachi

[出展:諸星大二郎]

オチにまさかの展開が来ます。

そう来るとは思わなかった笑……。

仕事で色んな星を渡り歩く男が立ち寄った、とある星の話。その星には3種類の人間がいるんです。美しく浮気な女たち、醜くて年老いた男たち、若くて美しい男たち。

読み進めると、どうしてそうなったのかが明かされます。

3位 子供の遊び

mdt-kodomo

[出展:諸星大二郎]

子供たちが親に隠れて物置でペットを飼い出すのですが、それが犬や猫ではなくて、奇妙で醜いバケモノという笑。

鳴き声は「ハッ ハフッ ハフッ ハフ」笑。

でもって、このバケモノのキャラクターデザインが非常に秀逸。

「子供」や「成長」のメタファーとしてバケモノを描いているのかもしれませんが、常人の発想ではないです笑。

2位 復讐クラブ

mdt-hukushu

[出展:諸星大二郎]

個人的にとても好きな作品。

誰かが誰かに復讐をしなければいけないというクラブの話で、何と言っても描き方が上手いです。

タランティーノ作品のような、時間軸をバラバラにして再構築する映画にも通じるところがあります。もちろん、タランティーノよりも前の時代の作品です。

1位 夢みる機械

mdt-yume1

[出展:諸星大二郎]

まあ、ナンバーワンはこれですよね。

僕個人としてもそう思いますし、これを選ぶ諸星大二郎ファンの人も多いのではないでしょうか。

というかですね、そんなことよりもコレを見ていただきたいんですよ。

mdt-yume2

[出展:諸星大二郎]

これは93年に集英社から発売された単行本の表紙なんですが……。

控えめに言って、素晴らしくないですか?

カタツムリみたいなヤツにひもをつけてる笑。

というか、カタツムリに首なくね? みたいな?

でも本当にすごいのはそこじゃなくて。

これ、どっちがひもを引いているのかわからないんです。

ちょっとアップにしてみますね。

mdt-yume3

[出展:諸星大二郎]

ほら。

男(だと思うんだけど)がひもを引っ張っているようにも見えるし、カタツムリが引っ張っているようにも見えるという。

なんか騙し絵とかトリックアートみたいなことでしょうか?

まあ、この絵は『夢みる機械』のストーリーとは関係ないんですが、あまりに素晴らしいのでちょっと語ってみました。

肝心の『夢みる機械』は、SFとして本当に見事な出来なので是非読んでみてください。

諸星大二郎の短編作品をまとめて読むなら

諸星大二郎の短編作品をとりあえず読んでみたいという人には、諸星先生の自選集がおすすめです。

自選集は『汝、神になれ鬼になれ』と『彼方より』という2冊で構成されていて、『汝、神になれ鬼になれ』が全曲キラーチューンのA面ベスト・アルバム、『彼方より』がB面のベスト版となっています。

諸星大二郎の入門編としてもぴったりなので、気になった人は是非どうぞ!

▼『汝、神になれ鬼になれ』収録作品
①生命の木
②六福神
③鎮守の森
④復讐クラブ
⑤海竜祭の夜
⑥毛家の怪
⑦生首事件
⑧闇の客人
⑨沼の子供
⑩子供の遊び
⑪逆立猿人
⑫夢みる機械

▼『彼方より』収録作品
①生物都市
②海の中
③天神さま
④ぼくとフリオと校庭で
⑤ど次元世界物語
⑥ヨシコちゃんと首たち
⑦桃源記
⑧男たちの風景
⑨カオカオ様が通る
⑩砂の巨人

あとがき

個人的に好きな諸星大二郎の短編作品を紹介しました。

1〜5位は絶対に間違いのない鉄板ネタですので、是非読んでみてください!

-諸星大二郎

Copyright© ゆるくやって人生優勝 , 2019 All Rights Reserved.