ランニングシューズ市場で今最も熱いメーカーと言えば?
もちろんナイキ!
2018年の箱根駅伝でもナイキを履いているランナーが大幅に増え、そのことは様々なランニングメディアを通して話題になったのでご存知の方も多いはず。
ナイキ躍進の理由は、何と言ってもズームヴェイパーフライとズームフライ。
シェア率No.1のアシックスを追いやってしまうくらいの革新性を誇る2足です。
ただもちろんですが、ナイキのシューズはそれだけではありません。
ズームヴェイパーフライとズームフライを中心に、目的別にラインナップが色々と用意されているのがナイキの特徴。
というわけで、ナイキのランニングシューズの現在をチャートを交えて紹介します。
ナイキってどんなメーカー?

ナイキについて
ナイキは1964年創業のアメリカのメーカー。
多くの人の中ではナイキ=おしゃれ・かっこいいだと思うんだけど、過去においては日本のオニツカタイガー(現アシックス)とトラブルを起こした問題メーカーでもあった。要は、オニツカをパクった・パクってないで揉めたと。なのでパクリ・パクられ問題をどう捉えるかで評価はわかれる。
ただビジネスが上手いのは圧倒的にナイキ。バスケのマイケル・ジョーダンとのタイアップ、エアの見える化に成功したエアマックスなどを武器に最終的に世界No.1のスポーツ用品メーカーとなったのは周知の事実。
僕も高校〜浪人時代にナイキばっかり履いていた時があった。当時も定番スニーカーと言えばコンバースとニューバランスで、ナイキのスニーカーを履く人ってそんなにいなかったと記憶している(特に女の子は決まってコンバースかニューバランスだったよね)。だから、ナイキは人とはちょっと違ったオレ、または定番ものにペッと唾を吐けるかっこいいオレみたいなのを気軽に演出できる便利アイテムだったというわけ。まあこれは2000年代前半の話だね。
ナイキのランニングシューズの特徴
ランニングシューズとしては何と言っても、ズームヴェイパーフライとズームフライにつきる。これはクッションが前傾しているので、自然と坂道を下るような推進力が得られるというもの。クッションがあつめに設計されていることから厚底シューズなどとも呼ばれている。
2018年に実に16年ぶりにフルマラソンの日本記録が更新されたんだけど、その時に使われたのがズームヴェイパーフライ。これまでは記録を出すためには薄底で軽いシューズが絶対とされてきたから、ズームヴェイパーフライのような厚底シューズで記録が出たってことはある意味革命と言える。
僕もこの間、新宿のフラッグスで、ズームヴェイパーフライとズームフライを2足とも試着させてもらった。試しに履いただけではっきりとわかるくらい他のメーカーと違くて面白かったです。まさに目から鱗で、なるほどな〜って感じ。具体的なレビューは下に記載。
ナイキのランニングシューズ・チャート
ナイキの走力(目的)別チャートは以下の通り。

上から軽い順番になっています。つまりは上がレース向け、下がトレーニング向け。真ん中はその中間に位置するモデル。
サブ5やサブ4などの走力レベルについては、下記のページにて解説していますので詳しく知りたい人はこちらからどうぞ。
ナイキのランニングシューズ解説
フィットネスレベル向けおすすめランニングシューズ
AirVaporMax/エアヴェイパーマックス
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エアマックスシリーズの中で最軽量を誇るのがこれ。ビジュアル的にもインパクトが強い。もちろんジムで行うフィットネスランニングに使える。最先端のエアマックスを履きたい人やスタイルにこだわりたい人におすすめ。
LunarSolo/ルナソロ
屋内でのフィットネスランニングにぴったり。あくまでランニングシューズとして開発されているので、当然屋外でも使える。お求めしやすい価格もポイント。
AirMax/エアマックス
ソールの部分に搭載されているエアが目に見えるヤツ。昔はナイキといえばこれだった。重さを目てもらえればわかる通り、とても重い1足。なのでクッション性能的には申し分ない。ただエアマックスっていうのはどちらかと言えばカジュアルスニーカーだから、これを履いて走っている人を見かけたことはない笑。
サブ5レベル向けおすすめランニングシューズ
LunarEpic/ルナエピック
ミッドソールにルナロン(LUNARLON)クッション搭載。ルナロンはソフトで弾力性のあるクッション素材。数年前まではこのルナロンを搭載したモデルが結構あったんだけど、今はほとんどが後述するズームクッションモデルになってしまった。履くと柔らかいと感じる。
ZoomStructure/ズームストラクチャー
ズーム(ZOOM)クッション搭載モデル。ズームクッションはエアを用いたちょっとかためのクッション。なので反発力に優れている。名前にズームとついているのは全部ズームクッションを搭載したもの。ズームストラクチャーはアッパー素材のサポート力が高いので安定走行ができる。ナイキのランニングシューズで安定性に特化したものはこのズームストラクチャーのみ。
ZoomVomero/ズームボメロ
エアマックスを除けば、ナイキの中で最もクッション性能の高いモデル。長距離のランニングから毎日のジョギングやLSD用途に最適。膝を守りたい人もどうぞ。
サブ4レベル向けおすすめランニングシューズ
ZoomSpeedRival/ズームスピードライバル
レース用として開発されたモデル。ズームフライというエースが登場してしまった今となってはいまいち請求力が弱いようにも感じるけど、軽い上にそこそこクッションがあってという使い勝手の良さがこのモデルの売り。ズームフライとか必要ないよ、普通でいいよという人はこれがいいかも(安いし)。
ZoomFly/ズームフライ
ランニングシューズの常識を変えてしまうかもしれない革命的シューズその1。写真を見ればミッドソールの厚みがつま先とかかとで差があるのがわかってもらえると思うんだけど、この傾斜が最大の革命ポイント。このクッション、ズームクッションになっているだけあって反発力が高く、かかとで着地すると上に跳ね返るんじゃなくて前方への推進力となる。つまり坂道を下るような感触が得られる。ゆっくりジョグするつもりがちょっとハイペースになっちゃう感じ。なので記録を出したい人におすすめ。ただクッションは思っているよりもかため。
ZoomPegasus/ズームペガサス
サブ4ランナーのトレーニング用におすすめのモデル。ナイキのランニングシューズにクッション性能を求めるのであれば、このズームペガサスかズームボメロがファーストチョイスになる。
サブ3レベル向けおすすめランニングシューズ
ZoomStreak/ズームストリーク
ナイキのランニングシューズで最軽量を誇るモデル。約150gという軽さ。でもってフィット性能も高い。軽いのが好みでズームヴェイパーフライを使いたくない人はこれで決まり。
ZoomVaporFly4%/ズームヴェイパーフライ4%
革命的シューズその2。このズームヴェイパーフライ4%が登場してランニングシューズ業界の潮目が変わった。4%とは何かと言うと、普通に走るよりも4%推進力が高まるということ。推進力が上がる仕組みはズームフライで解説した通り。それでいてズームフライよりも軽いので、当然エリートランナーが記録を出すためのシューズとなる。履いた感想としては、足(の筋力)を鍛えるシューズというよりも楽して速くなるシューズというイメージ。市民ランナーがこれとかズームフライで練習するとどうなるんだろうね? そのうち実験してみようかな。
ZoomElite/ズームエリート
軽いながらも、クッション性能とサポート性能の高いモデル。サブ3ランナーのスピードトレーニング用途にばっちりはまる。もちろん200g以下の軽量シューズだとフルマラソンの後半に不安を感じるという人のレースモデルとしてもおすすめ。
今一番おすすめのナイキのランニングシューズ
最後に、今のナイキで最もおすすめのランニングシューズをチョイスします。
おすすめはもちろん、ズームフライ。まあ何はともあれ大注目の1足なので、一度試してみてください。試着しただけで「おおっ」って思うから。
ZoomFly/ズームフライ
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市民ランナーにはズームヴェイパーフライよりもこっちのズームフライがおすすめ。ズームヴェイパーフライより重いけど、飛ぶように走れる。これでフルマラソンを走ると、前半飛ばしすぎる恐れがあるので注意しよう笑。
まとめ
とにかくナイキのランニングシューズはズームフライとズームヴェイパーフライにすべて集約されると言っても過言ではないです。それくらいこの2モデルは画期的であり、上級〜中級ランナーに選ばれています。
ただ、だからと言ってその2モデルをみんなにおすすめできるかというとそれは難しいところ。ズームヴェイパーフライのところでも書いたけど、履くだけで4%推進力が上がるだなんてそんなのチートアイテムじゃないですか。なので、筋力が十分でない初心者ランナーはこれらのシューズ以外を選んだ方が足の筋力を鍛えられていいかもしれない。
まあみなさんは自分の走力と目的をよく考えてシューズ選びをするようにしてください。
以上、ナイキのランニングシューズのまとめをお送りしました。