日本の映画(ドラマ)って本当にクソですよね。
みなさんは面白い日本の映画(ドラマ)ってのを観たことがあります? 僕は一つもないです。強いて挙げるとすれば『千と千尋〜』になるんだけど、それはアニメだしな〜。
なんて思っていたら今回、Amazonプライムさんに「シン・ゴジラ、観れるようになったで」とおすすめされました。日本映画大っ嫌いマンの僕ですが、せっかくなので観てみることにします。
どうなることやら……。
シン・ゴジラの感想
めっちゃつまんね〜w。
苦痛。
2時間も視聴者に何の苦行をさせるつもりだよ(あまりのつまらなさに、途中、ところどころスキップw。耐えられないw)。
ただあくまで批評としてまとめたいので、良かったところも簡単に書き出してみます。
良かったところ
- カメラワークがいい
- テンポがそこそこいい
- CGが悪くはない
まあ、エヴァンゲリオンをヒットさせた経験のある監督なので、映像はちゃんと「プロの映像」になっていたと思います。
素人監督の松本人志さんなんかは最低限の映像すら撮れなかったわけですから(『大日本人』とか見れたもんじゃなかったよね)、そう考えるとやっぱり庵野さんはプロなんでしょう。世界のキタノもカメラワークがあやしかったりするんですが、キタノはすっごい勉強している感じがするからセーフ。
悪かったところ
- 「ニッポン対ゴジラ」ってのがダメ
このシナリオ、少年マンガの編集者だったら即却下じゃないですか?
主役がいないんですよ。日本政府の群像劇になっちゃってる。いつの時代も視聴者や読者が観たい・読みたいものは「主人公が成長する物語」です。最後まで誰も成長しないんじゃカタルシスは生まれません。
ゴジラを主役と見る考え方もありますが、ゴジラの行動からは何一つメッセージを感じ取れませんでした。
シン・ゴジラに見る、日本の映画(ドラマ)がクソな理由
今回、久しぶりに日本映画を観て思ったのは、「書き言葉」と「話し言葉」が区別できていないということです。
「書き言葉」ってのは小説・マンガ・脚本なんかで文字として書かれるセリフのことを指します。
たとえば、「〜よ」っていうセリフは典型的な書き言葉です。「あなたが好きよ」って小説に書いてあったら、それだけでそれを発したのが女性だってわかりますよね。「あなたが好きよ」と女が言った。とわざわざ書く必要がないんです。「〜よ」が付くだけで、女性言葉になる。
でも現実に「〜よ」を使う女性はいません。少なくとも僕はこれまで一人も見たことないです(でもって実際にリアル世界で話す時に使う言葉を「話し言葉」と言います)。
だから小説やマンガを実写化する時は、そのあたりのことを踏まえて「書き言葉」を「話し言葉」に変換しなくてはならない。女優さんに「あなたが好きよ」なんて言わせたら、視聴者は頭の中で(そんな言い方は絶対にしないよな〜)って思っちゃうわけです。この場合はたぶん、「好き」とするのが正しいやり方。「あなたが好きよ」なんてセリフ、女がリアルで言うわけねえだろって話。
シン・ゴジラではそういう現実ではありえないような言い回しを役者さんたちが何度もしているのが耳につきました。具体的には「〜だ」が多すぎる。僕らは日常会話の中で「〜だ」と言い切ることはほとんどしません。ハム太郎じゃないんだから。
映画やドラマを作っている人たち、そのあたりのことを踏まえて作品を作ってもらえませんかね? 「文学やマンガ」と「実写」では長所短所が違うんですよ? 業界全体でそろそろ認識するべきではないでしょうか。
と、ここまで書いてシン・ゴジラの脚本を誰が書いたのか調べたら庵野だったw。現場で一番偉いのは庵野のはずなので、もしかしたら下の人間がいちいち文句を言ったりはできないかもね。
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シン・ゴジラは映画としてはクソつまらないけど、悪しき日本映画の現状を把握するのには題材として最適です。批評の目を育てるためにも観てない人は是非観てください。
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