好きなバンドはと聞かれれば、僕は「Weezer」と答えます。
Weezerを古いバンドと認識している人も多いと思うんですが(もちろん、その認識は決して間違ってはいない)、最近は邦楽的要素を取り入れながら大人向けのロックに現在進行形で進化しているんです。
正直、聴かないのはもったいない!
というわけで、Weezerのおすすめアルバムを5枚紹介します。
Weezer最高のアルバム5選
5位 The Blue Album
デビューアルバム。
でもって、ロックによくわからない革命を巻き起こした笑。
正直、こんな方向が存在すると思ってもいませんでした。
これがリリースされたのはグランジブームが終焉にさしかかり(94年)、オルタナをはじめとしたロックが全体的に停滞している頃。
要は、ロックがつまんない時代だったと。
で、そこに風穴を開けたのがこのアルバム。
何で風穴を開けたのか?
答えは「ユーモア」笑。
シリアスなロックじゃないです、Weezerって。
軸がずれてる笑。
ロックやポップスによくあるような、ありきたりの展開をほとんどしないんですよ。
「噛んだ・噛んでない」のようなどうでもいいところで笑いをとっていくお笑いみたいな感じ?
ダサいかダサくないかで言うとダサいんだけど笑(でももちろんポイントはそこじゃない)。
だって、ジャケットこれですから(左端の人めっちゃオモロイ笑)。
▼The Blue Album/平均スコア:7.9点(10点満点)
- My Name Is Jonas 10
- No One Else 8
- The World Has Turned and Left Me Here 7
- Buddy Holly 9
- Undone – The Sweater Song 7
- Surf Wax America 7
- Say It Ain't So 8
- In the Garage 7
- Holiday 10
- Only in Dreams 6
4位 The Green Album
3rdアルバム。
大名曲みたいなのはないんだけど、捨て曲も1曲もないという非常に優秀なアルバム。
曲を作っているボーカルのリヴァース・クオモが日本人と結婚したのが関係してるのか、日本人にとってすごく聴きやすいメロディになってると個人的に思う。
90年代後半にエモ・ポップというジャンルが登場しまして。
要は、ポップでありながらも泣きのメロディがあるロックみたいなことなんだけど、そのエモ・ポップの代表的アルバムと言えるのがコレ。
Weezerを聴いたことない人は、このアルバムから聴きはじめるといいかも。
▼The Green Album/平均スコア:8.0点(10点満点)
- Don't Let Go 9
- Photograph 9
- Hash Pipe 9
- Island in the Sun 8
- Crab 7
- Knock-down Drag-out 8
- Smile 7
- Simple Pages 8
- Glorious Day 8
- O Girlfriend 7
3位 Pinkerton
ロックのよくわからない革命その2笑。
これが2ndになるんですが、これ、1回聴いただけじゃわかんないアルバムなんですよ。
ユーモアの方向が1stの時よりも深化してるというか。
要は、ポイントが深く潜っちゃったんで、みんなどこにあるのか見つけられなかったと。
で、駄作扱いされました笑。
今は、みんなに再評価されて、これが一番好きという人が多くなっている(はず)。
わかりづらいポップスというなんか矛盾する音楽(ポップスってわかりやすいもののはず)を、このアルバムで確立。
▼Pinkerton/平均スコア:8.2点(10点満点)
- Tired of Sex 8
- Getchoo 7
- No Other One 9
- Why Bother? 8
- Across the Sea 10
- The Good Life 10
- El Scorcho 10
- Pink Triangle 9
- Falling for You 6
- Butterfly 6
2位 Pacific Daydream
今回、この記事をこのタイミングで書いたのは、この新作の11thアルバムがとても良かったから。
4thから8thまでの出来があんまり良くなくて、Weezerがどうでもよくなっちゃった人って多いと思うんですよ。
でも、Weezerは9th『Everything Will Be Alright in the End』で浮上のきっかけをつかみ、10th『The White Album』から良曲量産モードに切り替わりました。
Weezerって、「Blue、Green、Red、White」といった色名で呼ばれているアルバム以外はちょっと手を抜いて実験的なことをやる(でもってその実験作があんまり良くない)印象があると思うんですが、色名を冠していないアルバムでこんなに出来がいいのは2nd『Pinkerton』以来!
というわけで、Weezerから離れてしまったみなさん、戻ってきてください!!
『Pacific Daydream』は、前作の「ビーチボーイズ路線」の延長線上にありながらも、リヴァース・クオモ特有のひねくれたユーモアが晩夏の日差しのように心地良い1枚になってます。
新作なので、採点は多少甘め笑。
▼Pacific Daydream/平均スコア:8.3点(10点満点)
- Mexican Fender 9
- Beach Boys 7
- Feels Like Summer 8
- Happy Hour 9
- Weekend Woman 9
- QB Blitz 8
- Sweet Mary 10
- Get Right 7
- La Mancha Screwjob 8
- Any Friend of Diane's 8
1位 The White Album
僕は、このアルバムをロック史上ナンバーワンのアルバムと認定してます。
いいですか、長々と続くロック史の中のナンバーワンですよ。
正直、ここまでハマったロックアルバムって過去にないです。
僕は、US・UK・JPNのロックをほとんど全部聴いてるんで、ロックに詳しくない方ではないと思うんですが、まさか30代になってからこんなにハマれる音に出会えるとは思わなかった……(感涙)。
『The White Album』は、Weezerの10thアルバムで、内容は風通しのよいビーチボーイズ風ロック。
でも、メロディがどこか和風なんです。
ほら、日本人ってアレンジするの上手いじゃないですか。
料理でも、すっごく器用に他国のものを自分たち好みの味にしますよね?
それをリヴァース・クオモに音楽でやられてしまった感じ。
でもって、リヴァースはアメリカ人だから、演歌みたいなダメな方向には絶対行かないんですよ!(ここが大事!!)
つまりは、洋楽と邦楽のいいとこ取りみたいなサウンドになってるってこと!
▼The White Album/平均スコア:8.5点(10点満点)
- California Kids 8
- Wind in Our Sail 8
- Thank God for Girls 9
- (Girl We Got A) Good Thing 8
- Do You Wanna Get High? 8
- King of the World 9
- Summer Elaine and Drunk Dori 10
- L.A. Girlz 10
- Jacked Up 8
- Endless Bummer 7
Weezerのアルバムまとめ
Weezerはいいゾ。
特に最近になって、良曲量産モードに入った感じ。
10th『The White Album』、11th『Pacific Daydream』とどちらも名盤と呼べる出来。
その昔、シャーデーやノラ・ジョーンズなんかが「アダルト・コンテンポラリー」なんて名前でカテゴライズされてた時があったんだけど、Weezerもそんな感じの大人向けの音に変わってきてます。
1stとか2ndを一旦忘れて真摯に向き合えば、十分に楽しめますよ!